平成30年2月24日(土)、平成29年度3回目の美術館巡りを開催しました。今回は金文堂の秋田さん、扇田会長、近藤あき子さん、そして私の4名の参加でした。

今回は多摩地区を出て、新宿区にある東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館と中村屋サロン美術館の2館を巡ってきました。

損保ジャパン日本興亜美術館では、今年で6回目となる「FACE展2018」を観ました。当日は展覧会の初日でしたので、開場前にかなりの入場者が集まっているだろうと覚悟をして行きましたが、予想に反し入り口には3人位しかいないので拍子抜けしました。そのため、会場内も入場者が少ないのでゆっくりと静かに作品を鑑賞することが出来、とてもラッキーでした。

近藤さんは、ご存知の方もいると思いますが、抽象画作家で海外でも個展を開くなど多方面で活躍されています。ちょうど同じ日に長野県でスタートした「シンビズム20人の作家たち」というイベントで、図録の翻訳を担当されたそうです。オープニングが同じ日だったので、美術館巡りには参加できないと思っていたそうですが、作家仲間の阿部操さんという作家が優秀賞を受賞されたこともあり、急遽の参加となりました。

この展覧会は今年で6回目ですが、1,000名近くの作家から応募があり70点ほどが入選作として展示されています。いろいろ個性のある作品に出会える展覧会で、とても楽しいものでした。

当館を後にして、今度は新宿駅東口にある中村屋サロン美術館に向かいました。いまは「思い出横丁」という路地を抜けガードをくぐりアルタ前を過ぎて到着しましたが、久し振りに雑踏の中で若い人たちに囲まれる雰囲気を肌で感じました。

この美術館はオープンして4年目のこじんまりした美術館ですが、中村屋にゆかりのある作家の作品を収蔵しており、荻原守衛(碌山)や中村彝(つね)、高村光太郎のほか、早稲田大学の會津八一の作品なども展示されていました。こちらも他の入館者は誰もいなっかたのでゆっくりと鑑賞できました。

最後は昼食ですが、もちろん中村屋といえばカレー、ということで地下にあるレストランに移動し、昭和2年発売の「純印度式カリー」を味わい大満足で帰路につきました。

参加者が4名と、毎度のことながら少なかったのですが、タイムスケジュールが絶妙でとてもゆったりとした時間を過ごすことが出来ました。これからもいい企画を考えたいと思いますので、「この美術館(展覧会)に行きたい」といったリクエストやご意見などを頂けるとありがたいと思っています。

美術館巡り3

副会長 鈴木幸雄